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2009/06/12 (Fri) 22:02
SOGNO ~第二章~

前の章を見ていない人はこちらへどうぞww


SOGNO ~第二章~

今日描いた絵は不吉が悪い。
人が横になって倒れている。
誰かは分からないが事故にあったのは絵から読み取れる。

朝9時にスタートして終わったのは10時。
要するにたったの1時間しか掛かっていない。

これが何日も続いていると確実に怠ける。
僕の経験から早く描けた時ほど明確に身近に起きる。
これが華やかな絵だったら問題がない。
この不吉な絵は嫌なほど当たっていた。

こんな絵でなければ疲れてはいないだろう。
一日中絵を描いていたような気分だ。

窓の外は暗い。
自動車が通るたびに窓が白くなる。

ちゃぶ台にマグカップが置いてあり僕は飲むことにした。
わざわざ冷蔵庫まで行かなくても済むのはありがたい。

家に女の子が居ると家が明るく感じる。
オレンジ色のエプロンをして包丁で切っていく姿をずっと見ているだけだ。
僕も手伝わないといけないと思うが何もできない。

できる料理と言えばインスタントのカレーとラーメンだ。
まとめて言えばインスタント関係のものしか作れない。
今の時代は料理のできない男にとってとても便利なものだ。
レトルトの味噌汁、カップラーメン、ピラフどのメニューを見ても簡単に作れる。

ここで僕が今入れば足手まといになるだけだ。
悲しいのや喜んでいいのだろうか分からない。
悪い気持ちでいっぱいになってくる。
テレビを見て何も考えなくていい時間帯が常に何かを考えてしまっている。

幼い頃を思い出した。
母親が今生きていれば料理一つ苦労することもなかった。

家庭の手伝いができる子が1人でもいると助かる。

特別高い食材を使ってもいないのに料理が美味しい。
作る人の腕だけでここまで変わる。
これが料理の面白さのだろうか。
できない僕から言わせてもらえば嫌味にしか思えない。
だいたい適当に作っても美味しくできるようにしてくれるからこそ真の素材と言うものだ。

「できない人の言い訳」
「ビクッ」
この女何気に勘が鋭い。

「お前、いい加減に僕に名前教えろよ」
「名前はないって言っているでしょ」
「もういいよ。お前はキャッツガールだ」

今日の絵はとても悲しいものだった。




10時間前の出来事。






野原から見える景色を描くことにした。
緑色の山に、青い空。
青と緑の愛称が良いのだろうか。
見ているだけでも心が落ち着く。

眼鏡をかけて絵を描く準備をした。
どうも僕には眼鏡なしで絵を描くことができないみたい。
他の人が使えばあまり変わらないと言う。
眼鏡は自分用に作られているから仕方ないのかもしれない。
眼鏡なしでも見える人は見える。
ただそれだけの話した。

平日なのに子供がうるさい。
赤い帽子をかぶった子供に
絵を描いていると子供たちが不思議そうに僕の絵を眺めていた。

「これ全然違うよ」
指を指して僕に聞いて来た。
この子にはどうも見えないらしい。

「人なんて倒れていないし、目の前にある風景と全然違うよ」
「それはね、眼鏡をかけていないから見えないんだよ」
「え!?」
驚いたような感じではなかった。
頭の固い子供だ。
まだ幼いのに新しいことを受け入れようとしていない。

眼鏡を外して見た。
「ほら、眼鏡をしてみてごらん」
角度を変えながら眼鏡を見つめている。
目を丸くしながら眼鏡をして風景を見た。

この子が興味を示したのはわずが数秒の間だけだった。
首を傾げて眼鏡を外してそのまま返してきた。

「嘘つき」

走るように逃げた。
何かを言われると思ったのだろうか。

大人が考えれば当たり前でも分からない。
自分に合った眼鏡が見つかるかだけの話だ。

眼鏡は目の不自由な人が付けるものと言う人は多い。
見えないと不便だから高いお金を出して使う。

この見えない定義が画家と画家でない人の大きな違い。
画家でない人は物理的な物のみを表している。
画家の人はどうだろうか。
同じく物理的な物を表している。

同じなのではと思うかもしれない。
よく考えれば大きな違いがある。
まず見ている人が違う。
同じ物でも違う受け方をすることはよくある話だ。
ある2人に、同じ物を同じ時間に見せて感想をお互いに聞いても違うことがある。
この違いが大きいほど面白くなる。

あるヨーロッパにある有名な大学の期末試験のお話。
テストの内容は、砂糖と塩の違いを描くことだ。
食べなければ全くと言っていいほど違いがない。
顕微鏡で見なければ白い粒としか見ることができない。

この違いを肉眼で見極める力がある人こそが画家だ。
そっくりその通りに描くだけでは難しい。
甘さなどをどのように表現するかが大事だ。

今日の絵は悲しい絵だ。
不吉な感じがする。
人が倒れている絵だ。

嫌な予感がする。
朝まで晴れていた空が曇り空になっている。
ここにいれば最悪の事態に避けられない。
直感的にそう感じた。

私もどうかしている。
普段なら家の中で描くのに今日に限って外で描いている。
家では描けないような気がした。
理由はそれだけしかない。

僕が描いた絵は、目の前に写されている風景と何一つ共通点がない。
まるで鏡のように反対の世界になっている。

「奇才だね」
後ろを振り向くと猫がいた。
どこかで見たことのある猫だ。
「あっ、キャッツガール」
人はいない。
するとこの猫が喋ったってことになる。
「みやー」
それはないか・・・。
それとも惚けている!?
前にも同じような状況はあった。
気のせいだろうか?
「よくここが分かったなぁ・・・」
「みゃ?」
「実は話せたりして」
「みゃー」
人の言葉を理解している。
コイツと話していると不思議な感じがする。
猫と話している気がしない。

あいつもいい加減名前教えてほしい。
キャッツガールだと言い難い。
猫にも名前をつけない。
まるで別世界の人間の考えることだ。

鍵のペンダントを外した。
猫の姿は何処にもいない。
目の錯覚だったのだろうか。

「疲れているな」
帰ろう。
こんな絵になった日は適当でも構わない。



外で描く人の気持ちが分からない。
重い道具を持って外に歩かなければいけない。
これ毎日するとなるとキツイ。

ここで雨が降ったろどうなのだろうか。
描いた絵が全て台無しになる。

「加藤君?」
声を聞いたときまさかと思った。
「桂木さん、お久しぶり」
中学時代の同級生だ。

道端に立っているセーラー服の少女。
この制服はロンゼルス学院だ。
この町の誰もが知っているお嬢様学校だ。

肌が白く、細い足。
目が大きく水晶のように輝いている瞳が一番の特徴だ。
さらさらとした髪が美しく思春期の男子がいると思わず悪影響を及ぼす体だ。
親が女子高に無理やり入れても納得する。

「絵描いてるんだ~ 加藤君って美術得意だったよね~」
僕の美術の成績は中学校の3年間オール5だった。
他は全て1と2しかなかったのはここだけの話だが中学校の美術の先生にはかなり気に入られた。
独特の感性を持っていると言われたものだ。

「美術だけね」
「コンクールで優勝したときにはビックリしたよ~」
美術しかしていないから高校も行けなかったのが痛く感じる。
高校生活は楽しいと思う。
綺麗なセーラー服が何よりの証拠だ。

「高校生活は楽しい?」
「楽しいよ~。もうすぐ文化祭なの。加藤君も来ない?」
「文化祭か・・・、高校の文化祭は想像できない」
中学時代には良い思い出がない。
僕の絵には奥が深いと評判がある一方目立ちたがり屋とからかわれていたものだ。

「招待券あるよ」
さすがお嬢様学校の文化祭だ。
ナンパ防止のためにしているのだろう。
女子高の先生は文化祭一つでも生徒を守らなければいけない。

僕は嬉しかった。
高校に行けなかった僕にしてみればこんな出会いはない。
「行きたい」
小学校と中学校、友達がいなかった僕に話してくれるなんて優しい子だ。
「招待券後で渡すね」
「うん」

柔らかい声が胸に刺さる。
「でもね、ちょっと寂しいの」
「どうして?」
意外だと感じる。
「勉強ばかりなのよ。宿題は多いし先生は厳しいし」
「中学と違って授業は厳しいか」
「楽になったのは体育ぐらい。プールとかないし最高!!」
お嬢様学校はお肌の敵としてプールを嫌う傾向は何処の学校にもあるらしい。
プールの授業があっても室内なのが定番だ。

「遊び相手が見つかって良かった」
「え!?」
「みんな、真面目すぎて面白くない」
「そりゃ、お嬢様学校だからね」
「中学生の時は、男子がうるさいから嫌だと思ったけれど、いざいなくなると寂しいものね」
女の子から見れば男子は変な目線で見てきたり嫌な存在だろう。

ひっぱられてやっと付き合うのが普通の流れだ。

「あっ、私家こっちだからまたね」
「またな」

夕日の真ん中に彼女が立っている。
これが幻想なのだろうか。
茶色い髪と夕焼けの色が綺麗だ。
私立のお嬢様学校だけにあって制服もなかなかのもの。
水色のスカートにピンク色のネクタイ。
デザインも独特なものだ。

女の子にとって制服は一つのシンボルのようなものだ。
3年間着る物であって違う。

後姿を眺めながら手を振った。
桂木さんは振り向いてくれない。
分かっていても振り向いてくれると思ってしまう。

「みゃー」
「お前、利口な猫だな」
一緒に居て邪魔にならない。
桂木さんと僕の邪魔をしないように気を使っているのだろうか。
たまに嫌味を言っているようだが今の僕には気にもならない。
「帰ろうか」
「みゃー」




あいつの飯は旨い。
帰るのがこれだけ楽しいと毎日のように思える日が来ることは考えたこともなかった。
「ただいま」
静かだ。
キャッツガールがいない。
玄関の蛍光灯さえついていなかった。

「ご飯まだかよ」
こんな贅沢な感情を思うようになって僕も偉くなったものだ。

居間にも居ない。
台所にも居ない。

テレビの音だけが流れている。
「テレビぐらい消せよな」
僕の声だけが部屋中に響いてくる。
僕の声がうるさいわけでなかった。

家の中を探したが何処にも居なかった。
嫌な予感がする。

「ただいま!!」
二が帰ってきた。
玄関を閉めた瞬間、何かを見つけた子供のように台所まで走る。
「あり、ご飯は?」
「いないんだよ」
「猫は居るんだよな」
「猫と一緒にいないなんておかしい!! 昔から魔女と猫はセットと言うし」
「言わねえよ!!」

冗談を言いながらも不安を隠す。
今日描いた絵を思い出した。
まさか、あの絵の意味って!?

「行って来る」
机を両手で叩いて慌てて出てた。
「おい!! どうしんだよ!!」
「今日俺が風景を描いた場所だよ」
「俺も行く!!」


僕は走った。
中学の体育で走っていた時のスピードだ。
こんなに走ったのは久しぶりだ。
中学時代、運動ができない僕にとって走ること以上の苦痛はない。
息が荒くなるばかりだ。
勢いよく走るせいか風が強く感じる。

風景を描いた場所までおよそ200mの地点。

「おい、一!! 俺先に行から」
「ああ」
「って何でお前は自転車なんだよ!!」
「何事にも効率性だよ」
家からここまでおよそ1km弱の間自転車と一緒に走っていたのかよ。

向こうは向こうでかなりのスピードを出している。
運動恩地の僕にわざわざ自転車まで使って本気で対抗しているなんて何かが間違っている。
しかも向こうは現役中学生であり、常に5段階評価で4だ。
僕は他人に言えない成績で2だ。

1でないのはクラスの中にサボりがいただけのことだ。
2なのもオマケみたいなものだ。

「みゃー」
「お前もかよ」
僕は猫以下の才能ってことだ。
自転車を使えばこれだけ苦労することもない。

走っているのが馬鹿らしくなってきた。
「倒れてるぞ」
「みゃーーー!!」

猫が走り出した。
「おい!! 待てよ」
猫が二の自転車にある籠から飛び出した。

「二!! 早く走れ!! 僕は自転車でないから追いつけない」
「分かった!!」

「みゃー、みゃー」
「うっ・・・」
起きた。
無事だったようだ。
体は無傷。
何かにぶつかって意識が無くなったようだ。

「一・・・」
慌てて走ったせいか息が荒い。
キャッツガールは僕の頭を殴った。
「誰が!? 魔女と猫は昔からセットだって?」
顔は笑っている。
だが声が笑っていない。

「もう!! そんなこと言う子はほっぺたばしばしのぶろ~んの刑ですよ!!」
「はい・・・」
現に言ってしまった事実がある以上反発できない。
「こんなことではお嫁さんも来ませんよ」
まるで本物の母親だ。
子供っぽい割りに叱る時はしっかりとしている。

大事にならないだけで良かった。
ニュースにでもなってみろ。
僕はただの笑いものだ。

たった1人の女の子を助けれない男だってワイドショーに独占される。
なさけない話だ。




その夜ニュースを見た。
キャッツガールが倒れた場所に少女が1人死体で見つかった。
うつぶせの状態で倒れていたそうだ。
登山客が偶然発見したらしい。

キャッツガールの違いはたったの1点だけだ。
生きているか死んでいるかだけの違いしかない。

身元は不明。
制服を着ていることから高校生だと分かる。
水色のスカートにピンク色のネクタイ。
桂木さんが通っているロンゼルス学院高等学校の制服だ。

「何で助けれなかったんだよ」

ミュースキャスターが慌てた口調で話す。
「生徒手帳より身元が確認されました」
桂木洋子。

まさか、桂木さん!?
電話番号と思ったが当然知らない。

家の住所も分からない。
こんなときに何もできない自分が悔しい。
外に出ようとしたが僕の本能がその行為を止めた。

描いた絵以前に何かがおかしい。
「おかしいのはあんたの性格だ!!」
相変わらず勘の鋭い女だ。

ーーーーーーーーーーーーー
背景描写を書いてみました。
どうでしょうか?
あまり意識して書いたことがないため完璧とは言いずらいです。
これがせいいっぱいです。
もしできていなければどこかおかしいか明確に教えてください。
感想下さいね!!
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テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

2009/06/12 (Fri) 21:59
[小説]SOGNO(メインページ)

メインページを作っておきます
SOGNO
第一章) (第二章

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

2009/05/30 (Sat) 22:25
SOGNO ~第1章~

SOGNO ~第1章~

水が落ちている。
今日はいつもよりも強い。
蛍光灯が半日をかけて左から右へ進む日が今日も来ない。
5日間も家から出れない。

他界した母さんは傘は雨の日に持って行くものだと言った。
「雨って何?」
そう聞くと画用紙と色鉛筆を持ってきた。
母さんが画用紙に描いた絵を描いてくれた。
「これが雨よ」
雨は線で描かれているものだった。
だから違う。
外に振っているもは透明な水だ。
雨は黒い線のことだ。

全然違うはずなのに僕の意見を反発する。
偉そうに言うのにこんなことしても自分の間違いは認めない。
勉強勉強とうるさい。
絵を描いてばかりいるから屁理屈を言うようになるとか言ってくる。

本当にそなのか?
僕は事実を描いているだけだ。
ありとあらゆるものを描いて人を喜ばしているだけだ。
現代の風景を描いているだけでは物足りない。
僕は正確に風景を描くのが得意だ。
建物の窓の数や自転車の位置などありとあらゆるものを正確に描くことができる。

だがそんなのありきたりすぎる。
過去や未来の風景を描いている。
普通の人生なんて面白くない。
僕は人と違う生き方をすることが誇りだと思う。
真面目に勉強していい大学に行き大手企業に勤めるのが楽しいなんて思わない。
そんなに真面目にやって楽しいだろうか?

人には迷惑をかけていない。
バイクの盗難でもしてふざけながらお金を稼いでいるわけでもない。
誰でもできるような仕事をして何か一つ好きなことをやる生活が僕にとって最高だ。

そもそも優秀な仕事をしているからお金を稼げるわけでもない。
父さんが数学者をしているが僕の家は特別お金持ちでもない。
むしろ貧乏な家庭だ。

美味しいご飯が食べれるわけでもない。
部屋が特別広いわけでない。

部屋代も払わされる。
馬鹿みたいな家庭だ。

ご飯もあまり美味しくない。
男三人の家庭だから母親が死んでからまともな料理を食べたことがない。

レトルト物のカレー。
レトルトのご飯。
カップめん。

便利だが体に悪い。
健康って言葉は僕の家庭にはない。

いいところなんてない。
偉い人はおかしな人が多い。

考える能力は高いが覚える能力は低い。
とてつもなく難しい計算もできる。
5桁同士の掛け算を暗算でするのは相当な能力が必要だ。
難しい問題を解決する能力は研究成果を見ていて面白い。

逆に機械的に物事を覚えることができない。
人の名前や店の名前どころか数学の公式さえ覚えていない。
公式を覚えていないところ聞くと本で読めば分かることを何故覚える必要があるのかと言う。

名前を考える時は覚えやすいようにとしか考えていない。
僕の名前は一と書いてはじめだ。
普通の親は何でも一番になれるようにと考えるだろう。
僕の父さんは最初に生まれてきたから一と名前を付けた。
しかも一番と僕のことを一番と読んでいる。
はじめと言う名前は17年間同じ屋根の下で生きていても覚えていない。

弟は2番目に生まれたから二と書いてかずと付けた。
もしもう一人下にいれば三と付けたに違いない。

数学者だから数字が好きで付けたと思う人がいるが実際はそうでない。
単に覚えやすいようにしているだけだ。
こんな人間でも数学者がやっていけることを知ると普通の人はどう思うのだろうか。


人の能力は限られている。
できる物があればできない物があるどうしても出てくる。

よく誰でもできる仕事だから負け組みとか言う人がいる。
僕は負け組みと言った人が負け組みだと思う。
もし世界中の人が頭良くて単純な仕事が誰もしなくなったとしたらどうなるかを言いたい。
こんな小さい部品でも、もしなければ機械が止まってしまう。

僕は世の中の役に立っていない人なんていないと思う。
気がついていないだけでみんな役に立っているのだ。
役に立っていることなんてたった一つのことで良いんだよ。

僕が現にそう。
画家なんて本当に役に立たない仕事だ。
あってもなくても同じ。
でも喜んでいる人が少なからずいる。

人を喜ばしたりするのが好きだ。
楽しいことしてを喜ばしたりするのは気持ちいい。
僕は娯楽を生む才能がある。

僕の想像を付け加えて楽しませる。
普通の人には見えなかった世界を見せる。
それが画家の仕事だ。

絵ほど奥が深いものはない。
線の太さ一つ考えても受け取り方が違う。
角度や色全てを考慮しなければいけない。

「兄さん、お客さんが来ている」
「いつの客だ?」
「さぁ?」

絵一つに時間をかける。
一日一人のお客さんが限度だ。
一週間に一人ってこともある。
絵なんて買う人はあまりいない。

僕は人の名前を覚えるのが苦手だ。
客の名前も覚えていない。
何月何日のお客さんとしか覚えていない。
相手の服装なんて気にもしていない。
汚れていなければ一週間同じ服でも気づかないだろう。

TVを切り廊下を出た。
「ちょっと、あんた俺TV観てるんだぞ」
「分かってる。切れ」
「ああ」
二は素直に聞いた。
怒鳴ってもいない。
僕の意図が分かるのだろうか。

隣の絵画室にある鍵のペンダントを付けてメガネを外した。
死んだ母さんが言っていた。
メガネは見えないようにする道具のことを言うらしい。
本当の姿を見るにはメガネはしないのが吉だ。
現に普通の人が見える世界だけを見ればあまり変わらない。
少しぼやけるだけだ。
一つ一つの形でなく意識がね。

見ると中年の男が玄関の前で立っていた。
何を考えているんだろうか?
覚えのないお客さんだ。
クレーマー?

「こんなことは絶対にない」
「・・・・・」
僕は黙り込むしかなかった。
誤る以前に覚えがない。
理由も話さず否定されても困る。

絵を見せられた。
僕が描いた絵だ。
これは、2週間前ある女の子に頼まれた絵だ。
このおっさんが持っている理由が分からない。

どう考えても縁のない二人に見える。
怪しい奴だ。
関わりたくない。

親子の割りに年が離れていない。
12歳ぐらいの女の子が40代の男とカップルなんてことはない。
親子。
これは娘を愛する親が考える行為だ。
嫌な予感がする。

「どちらさん?」
「失礼な奴だな」

相手は怒らなかった。
17ごときの私に怒らないところだけ見ると大人だ。
そんなことはない。
本当に大人ならクレームを言いに行かない。

目線はキョロキョロ。
本当に怒っているのかコイツ?
幼い人だ。

見せられた絵はA4サイズの用紙に鉛筆と絵の具で描いた絵だ。
中心に家が一つ鉛筆だけで描かれている。
その家の周りは何もない。

赤の絵は何を意味しているか分からない。
事実をそうだっただけだ。
考える赤の意味は火ぐらい。

僕が描く絵の割りに家は単純だった。
絵が塗られていないのはともかく細かさがない。

「何か言えよ。赤の意味は何だ!?」
このおっさんは何を考えているはだいたい分かる。
おそらく火の海になってしまうことを意味しているってこと思っているのだろう。

「そんなことは起きませんよ」
「母さん・・・」

え!?
親子!?
しかもこのおっさんが子供って・・・。

考えたらおかしな話だ。
12歳ぐらいの女の子が絵を買い行くはずがない。
アニメチックな絵としてもわざわざ高い僕の絵を買うことはないだろう。
絵好きな子でも原画集が限度だ。

ただ事実を描いているだけだ。
事実を変えるのは本人自身の問題だ。
「何か言えよ!! こっちは金を払ってるんだぞ!!」
「事実が本当に自分を不幸にしていると思っているのかい?」
「何だとてめぇー!!」
僕が描いた絵を破いた。

相手はお客さんだ。
評価はプロ同士するものでない。
プロで認められるだけのレベルならこの世にない方がましだ。

このおっさんは母親にひっぱられて追い返させられた。

僕は赤を描いた。
ちゃんと家の周りに描いた。
だから間違いない。

事実を描いているだけでなダメだ。

「ここで物の見方が悪いと思えばそれが画家にとって負けを認めていることになる」
「え!?」
「そう思ってるんだろ」
動揺してしまった。

二はうるさい。
余計なお世話だ。

「無理しすぎだ」
「無理していない」
理由がどうあれ伝えれなかったのは大きな事実だ。
何も分かっていない。

僕は部屋に戻った。
扉を閉めた瞬間、泣き崩れてしまった。

「私はあなたを信じましょう」
ポニーテルの女の子が目の前に居た。
猫を両手で大事そうに抱いている。

唐突な少女の台詞以前にこの部屋にいることに対して不思議に思う。
妹でも姉でもない。
それどころか知らない女の子だ。

「誰!? あんた?」
「キャッツガール」
「はい!?」

「一と二は関係がありません」
僕は何を答えたら言いか分からない。
コイツは誰だ!?
この部屋にいる目的が分からない。
「何をしに来た?」
「変体?」
「はい?」
「初対面のレディーに対して失礼よ」
恥ずかしそうな顔をして言う。
顔か小さく白い肌。
必要以上に可愛い女の子が言うから動揺してしまう。

「何かHなこと考えている」
「余計なお世話だ」
「図星」

心が読まれている。
「変なこと考えないで」
「何か勘違いしていないか。僕はただあんたがここにいることを考えただけだぞ」
話に流されてしまった。
「今考えていた」
「それは間違っていないかも・・・」
「あぅ~、やっぴゃい!!」
本が一冊頭の上から落ちた。


「来た!!」
「何がだよ?」

玄関のベルが鳴る。
何が来たのか怖い。

キャッツガールはいつのまにか消えた。
疲れているのだろうか。
人が消えることなどありえない。

玄関に出るとさっきの母親が居た。
「ご免なさないね」
「いえいえ」
「あの絵で間違いないの」
「はい・・・」
「あの赤は夕焼けの赤」
「夕焼け?」
「周りに池があるのよ」
「でもそれだったら、あなたのお子さんは気づくはず」
「同じ形をした家を近くに建てているのよ」

何もかもが分かった。
この家族にとってあの家には思い出がたくさんある。
おそらく家のデザインも家族に関係しているものだろう。

「そうでしたか・・・」

息子がやってきた。
「あんた怒らないのかい? あんたが必死に描いたを平気で破ったんだぞ」
「ただ僕の絵があまりにも下手すぎて気づかなかっただけの話でしょ」
僕は自分の実力のなさを知ってしまい泣きそうになってしまった。
僕はお金も貰わずにその場を去った。

「僕はまだまだ甘いな」
「何かっこつけてんだよ」
「誰!?」
キャッツガールが抱いていた猫が急にしゃべりだした。
よく見るとキャッツガールが僕のベットの中で寝ている。

「あんたの腕が今一つなんだよ」
「猫にだけは言われたくない」
「う・・・」
「みゃー」
キャッツガールが起きて猫を抱く。

「お疲れ様。一君」
「みゃー」
「はい!?」

「猫って日本語しゃべるんだね」
「そうだよ知らなかったの? ねぇ」
「みゃー」
返事をしているがそういう意味で言ったわけでない。
今は疲れているから細かい話は置いておこう。

次回へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも情報サイトの管理人です。
いつも見ているだけだと物足りないので久しぶりに書いてみました。
情報サイトの管理人の割りには文章が下手なのではと思いますが練習しますので今しばらくお待ちをww

次の連載物はいつになるのだろうか?
一ヶ月に1話進めば良い方かもしれない。
暇ないんですよね。

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